回顧録(2017年以前)

今までの生き物との出会いの中でも、個人的に思い出深いものを紹介します。必ずしも珍種に限らず、興味のきっかけとなったものや、思いがけない出会いなどが中心です。

アカヤマドリ(2012年7月)

本サイトに掲載した写真の中では,最初期に撮影されたものの一つです.まだ初めて持った一眼レフのD5100と標準レンズしか使っていなかった時代.当時は生き物熱がやや冷めていて,綺麗な景色などを撮ることを目指していましたが,ある日大学構内でこのキノコに出会ったことをきっかけに,学内でキノコ他生き物を探し始めるようになった.

メジロ (2013年3月)

 鳥を見始めたのが2012年から2013年にかけての冬.生き物探しを初めて,冬になると中々生き物に出会えずつまらなくなってきたのです.冬でも色々見れるのは鳥.ちょうどD5100のレンズキットに入っていた55-300mmズームレンズを引っ張り出してきて,大学内で鳥を撮影したらハマってしまったのだ.

 写真部に入っていたので,3月の展示会のための鳥写真を大学内で撮っていました.この後も何度かメジロの写真を撮っていますがなんか微妙に感じてしまい,この一枚は,雰囲気といい色味といい越えられない壁になっています.

立山雷鳥沢の風景(2013年8月)

 高校の時には山岳部に所属しており,夏山合宿にOBとしての参加を誘っていただきました.ご飯も高校生に作ってもらってこんなに楽な夏山を楽しんでいいのか,という罪悪感もありましたが…
 当年はコバイケイソウの群落が素晴らしく,山肌一面にバナナのような花が咲き乱れているような光景も見られました.最終日,奥大日岳から雷鳥沢への下りで撮影した1枚.お花畑,残雪,密なテント場と北アルプスの夏山の全てが詰まっているような写真が撮れました.しばらく山から離れていた時期ではありましたが、また山に登りたいと思い直った登山でした。

クスサン
(2013年10月,兵庫県武田尾)

 2013年の夏に白馬へ行ってから,ちょくちょくと蛾が気になるようになってきた.山中の外灯があったら何かいないか見る程度でしたが,初めて蛾を目的に兵庫県の無人駅を訪れ,狙いどおりクスサンを見ることができた!

ケンモンミドリキリガ
(2013年11月,兵庫県武田尾)
(写真は2019年秋田県撮影)

クスサンを見に行った場所へ時期を変えて向かいました.当時持っていた昆虫図鑑にゴマケンモンとキクビゴマケンモンが載っていましたが,それらのどれとも違っていたので,なんだこの珍しそうな蛾は,と当時は興奮したのでした.

キクザキイチゲ
(2014年5月,長野県白馬村)

 関西に住んでいた私にとって,春植物群落は憧れでした.2014年のゴールデンウィークに,まだ山側には雪が残る,白馬周辺に春植物探しに出かけました.ミズバショウ,カタクリ,ザゼンソウ,ヤマエンゴサク,フクジュソウなど多くのものが初見だったのですが一番印象に残ったのは,日本海側特有の青いキクザキイチゲでした.

▲学部時代を暮らした大阪大学構内の待兼山はキノコの種類が豊富な良ポイントでした.