キクザキイチゲ

キクザキイチゲ
Anemone pseudoaltaica

●撮影:2013年4月,長野県白馬村

カタクリやエゾエンゴサク,フクジュソウとともに,日本海側の落葉樹林で春植物群落を構成する花の一つ.雪解け直後の落葉樹林に出向き,群生地に出会うと幸せな気分になる.日本海側の低地や里の明るく少し湿った場所でよく見られる.深山のブナ林では雪解けよりも葉が繁る方が早くなるので,あまり見られない.

カラーバリエーションは白から淡い紫,濃い紫まで.近縁のアズマイチゲが白色のみであるのに対照的である.日本海側では濃い紫色の個体が比較的多い.関東や三陸などの太平洋側で見られるキクザキイチゲは白が多く有色であっても淡い紫色までがほとんどなので,本当に美しいキクザキイチゲを見たいならば,日本海側へ赴くことをおすすめしたい.

●撮影:2018年4月,秋田県仙北市
春の陽気を浴びながら,キクザキイチゲの群落を撮影するときが一年で最もウキウキする瞬間の一つ.何も珍しい生き物が見れなくても,この風景を見るだけで報われた気持ちになる.


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