ウスベニキリガ
Orthosia cedermarki

●分布:北海道~九州
●成虫の出現時期:4月
●食餌植物:クリ,ソメイヨシノ

山地性の春キリガで個体数の少ない珍しい種.赤みの強い独特な色合いの前翅を持つ.後翅は純白を基調とし,薄紅色の縁取りが非常に美しい.この部分の色が名前の由来だとしたら,中々素敵な感性であると思う.
岩手県内では各地で記録がある.大槌町内では何地点かで見つけたが,新鮮な個体に出会えたのはこの一度だけであった.見た目は北方系ぽい雰囲気だが,普通に暖地でも採れており,深山よりもむしろ低地の丘陵部や里山的環境で得られるものらしい.トビギンボシシャチホコと似たパターンかも?確かに,両種は同じ場所何か所かで取れている.

▲写真1:2020年3月,岩手県大槌町


ヤガ科5 (Noctuidae5)
昆虫類 (Insects)
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