アオバヤガ
Anaplectoides prasinus

●分布:北海道,本州
●成虫の出現時期:7~8月

高原や亜高山に分布する大型のモンヤガ.オオアオバヤガとは大きさにあまり違いはないが,本種では地色は灰色で,緑色の斑紋もオオアオバヤガの緑よりも淡い.
低地から亜高山まで幅広く分布するオオアオバヤガに比べて,本種は高所に偏って分布する.岩手県では標高1,000m近くの高原の草地で見られるが,最寄りの標高900m前後の高原では出会ったことがない.
本種の斑紋は非常に変異幅が大きい.個人的には,標準的な美しさはオオアオバヤガに劣るが,最も美しい個体ではオオアオバヤガの美しさを遥かに凌ぐと思う.上の写真の個体は,私が出会った中で最も美しい個体.基部が美しい浅葱色,中央部は苔色,そして外縁部はその中間的な色合いになっている.

▲写真1:2020年7月,岩手県葛巻町

▲写真2:2020年7月,岩手県葛巻町


ヤガ科5 (Noctuidae5)
昆虫類 (Insects)
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