タイワンキシタクチバ
Hypocala subsatura

●分布:北海道~南西諸島
●成虫の出現時期:5~10月
●食餌植物:クヌギ,リンゴ,カキ

クチバという名前がついているが,エグリバ亜科の蛾.翅を閉じて止まっているときに横から見るとエグリバにしか見えない.何種か近縁種がいるが,後翅の模様からも多分本種でよいと思う.前翅の模様にはかなり変異が多い.北日本にも記録があるが,移動性の高い種で南方から飛来した偶産蛾である.
標高700 m前後の開けた峠でライトトラップをすると2頭飛来した.最初変なエグリバがいると思ったら本種であった.2020年は本種始め南方系の偶産蛾が各地に現れたが,岩手県においても本種やネジロフトクチバが現れて驚いた.

▲写真1:2020年7月,岩手県釜石市


ヤガ科2 (Noctuidae2)
昆虫類 (Insects)
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