ムラサキシタバ
Catocala fraxini jezoensis

日本最大のカトカラで,青紫色の美しい後翅をもつ.ホストはヤマナラシなどのハコヤナギの仲間が知られている.北方系の蛾で,北海道・本州・四国の深い山に分布する.晩夏から10月半ばころまで出現する.
とにかく大きく,同じ時期に現れるヒメヤママユやクスサンの小さ目の個体に匹敵する大きさだ.その大きさと美しさ,深い山に行かなければ出会えないちょうど良いレア度から,人気の高い蛾の一つで蛾屋以外からも注目されている.
大槌町の土坂峠でライトトラップをすると飛来した.周辺にはヤマナラシやヤナギ類が生えていた.岩手県内ではまだ標高500m以上の山間部でしか確認していないが,津軽地方では平野部の湿地帯でも確認している.

▲写真1:2019年10月,岩手県大槌町


ヤガ科2 (Noctuidae2)
昆虫類 (Insects)
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