ケンモンキシタバ
Catocala deuteronympha

●分布:北海道、本州、九州
●成虫の出現時期:7~8月
●食餌植物:ハルニレ、オヒョウ

山地性のカトカラ。前翅の白い紋がはっきりと分かれているのが特徴で、ワモンキシタバに似ているがより白紋は大きい。

本種のようなハルニレ・オヒョウ食いの蛾は、本州では局所的でやや少ない。岩手県内でも得られる場所は少し限られている。同じくハルニレ・オヒョウ食いのシロモンアカガネヨトウ・オオモンキキリガ・ハイイロハガタヨトウなども場所を選ぶ。さらに本種は雨の日にしかほとんど飛来しないというので採集条件が厳しい。岩手県ではレッドデータDランクに指定されており、奥羽山地よりも北上高地で多く得られている。

写真3、4(同一個体)は、幻の九州産個体。高所にいるものと思っていたが、得られたのはなんと標高300 mほどのイチイガシ林でバリバリの照葉樹林帯。

▲写真1:2019年8月、秋田県仙北市

▲写真2:2018年10月,岩手県宮古市

▲写真3:2024年7月6日、宮崎県

▲写真4:2024年7月6日、宮崎県


ヤガ科2 (Noctuidae2)
昆虫類 (Insects)
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