フシキキシタバ
Catocala separans
初夏に現れるカトカラの二番手.後翅が黄色いカトカラの中でも色が鮮やかで,黄色というよりは山吹色をしている.生息環境がわかるまで非常に珍しい種とされていた.実は低地の雑木林という身近な環境に住んでいたのは,カトカラ収集家には盲点になっていたらしい.
関東郊外や関西においてクヌギの老齢林が多くなり増加したともいわれている.東葛地方雑木林の樹液や大阪府豊能市の雑木林に面した灯火に飛来したのを見たことがある.樹液を好む種は共通して灯火には飛来しずらいため,本種に出会うには樹液がよく出ているクヌギ林を探したほうが効率は良いでしょう.
関東在住時によく行っていた樹液ポイントでは,毎年6月中旬頃に安定してみることができた.関東低地の郊外には樹液が出るクヌギ林が比較的多く,クワガタがいそうな雑木林を探せば発見するのはそう難しくはないと思う.
▲写真1:2017年6月,千葉県流山市
▲写真2:2020年6月、岩手県大槌町
ヤガ科2 (Noctuidae2)
昆虫類 (Insects)
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