ヒメネズミ
Apodemus argenteus

全国の森林に分布するネズミの仲間です.基本的には夜行性で,種子や昆虫を食べるといわれています.
ネズミ類は夜行性の上に警戒心が強いので中々出会うことができません.雨の日に山道を走ると,横切っていく様子をしばしば見ることがありますが,やはり撮影となると中々その機会に恵まれることはありません.
この個体は早春に福井県のとある山の麓の集落で,下山後に出発までの間小散策をしていると出会いました.まだ冬眠明けすぐで寝ぼけていたのかもしれません.ネズミ類との出会いは,基本的にこうした偶然が多いです.たくさんフィールドに出てると,時々フィールドの神様がこのようなご褒美を与えてくれる.
最近,もう一度本種を撮影するチャンスに恵まれました.風の強い日の海岸草原にいました.風によって足音がかき消され,近づくまで気づかなかったのではないかと思います.意外にもライトにはあまり反応しないようです.

▲写真1:2016年3月,福井県

▲写真2:2020年9月,青森県八戸市


哺乳類 (Mammals)
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