ニホンカモシカ / Japanese Serow
Capricornis crispus (Temminck, 1844)
●分類:クジラ偶蹄目 Cetartiodactyla ウシ科 Bovidae
●分布:本州の京都府以東、四国・九州の山地
北日本の山岳を代表する哺乳類。春〜初夏には幼い個体とよく出会う。道路沿いの芽生えの草でも食べに来てるんですかね。
三陸では山岳部や峠道などの急斜面が多い地形ではカモシカ、河川沿いなどの平坦な地形ではニホンジカと住み分けている。リアス式海岸の急峻な半島部に住むのは基本的にカモシカだった.近年はニホンジカは急速に分布を広げており,最近は大槌町の吉里吉里半島でもニホンジカが優勢になりつつある.
写真の個体は岩手県大槌町内の峠道で出会った.角が短い幼い個体で.サイズは中型犬ほどなので,最初犬かと思った.崖に若い個体は写真のように目がクリッとしていて可愛らしいが,大型個体は感情を読み取れないような目つきになる.
各地でかなり個体数が多くなっており環境省のレッドリストにも入っていないにも関わらず,国の特別天然記念物指定は解除されていない.そのため,触ったりするのは違法となるので注意する必要がある.また,骨を拾うのもダメらしい.