モリアオガエル

モリアオガエル
Rhacophorus arboreus

●撮影:2019年6月,山形県月山麓

シュレーゲルアオガエルの近縁種です.本種では眼の虹彩が赤いことや水かきが発達していることで見分けることができますが,本種は大きいものでは手のひらに収まりきらないほど大きく,成体では雰囲気からしてかなり違っています.

生息地の減少や乱獲などにより,各地で生息地が保護されている種です.池の畔にある樹上に産卵するので,生息には森に囲まれた止水が必要です.山中の至る所に湖沼や湿地が存在する東北地方の日本海側では非常に多いカエルです.岩手県でも沿岸部ではまだ見ていませんが,北上高地の岩洞湖周辺では確認しています.内陸部や奥羽山地でも少なくないのでしょう.

大雨の中,山形県の山道を運転していると,たくさんのモリアオガエルに出会うことができました.交通は少なくない道のため,ひかれてしまった個体も結構いました.運転の際はできるだけかわしながら,撮影した個体だけでも周辺の草むらに放すなど最低限のケアをしておきました.


両生類(Amphibian) / 陸上の脊椎動物(Terrestrial Animals) / Top-page