ミチノクナシ
Pyrus ussuriensis var. aromatica
●撮影:2021年9月,岩手県盛岡市
●分布:東北地方
●花期:5~6月
高原などの明るい樹林帯に生えるナシ属の落葉低木.県内では人里近い場所や牧場脇の低木林などに見られる.同所的にヤマナシも見られる.史前帰化植物であるとも考えられていたが,自生型と逸出型があるとされ,自生型は北上山地の高所にのみ残るとされる.
ヤマナシと違い,果実の頂部に萼辺が残ることが特徴.秋に黄褐色に熟す.中部地方以西に分布するアオナシvar. hondoensisは熟しても黄緑色.
▲2021年6月,ミチノクナシの花.花での区別は難しいが,樹名板があったので分かった.