シラネアオイ

シラネアオイ
Glaucidium palmatum

中部地方以北の日本海側多雪地の深山にのみ生える植物です.雪解け後すぐに芽生え,大きな紫色の花を咲かせます.本当に美しい花で,この花を見ると暑さも吹き飛びます.

日光白根山に大群落があったことから,シラネアオイと名づけられました.日本固有属・固有種で似た植物が世界中のどこにも分布していません.かつては独立した科も設けられたほど特異な植物である.キヌガサソウやトガクシソウと共に日本海側の深山に独特な植物です.私は,日本を代表する花は桜よりもシラネアオイであるべきと思っています.

東北地方では奥羽山脈などのブナ帯上部から高山帯の湿性草原でよく見られます.秋田駒ヶ岳のムーミン谷では至るところに本種がみられ,群生地として有名です.7月の北アルプスでは雪渓の脇の灌木林に多数群生しているのを,縦走の間に何度も見ることができた.

太平洋側には少ないが,三陸北部にはわずかに生育地が知られている.太平洋側でも下北半島まで行くとかなり普通に見られるようになるらしい.

●撮影:2020年4月,山形県鶴岡市
なんと山形県沿岸部には標高100 m足らずの丘陵地にも自生地があり,4月上旬にニリンソウやイワウチワと同じ時期に開花する.地域住民の散歩道になっており,珍しい花であることをみんな知っていて毎年の楽しみにしているようだった.


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