サンカヨウ
Diphylleia grayi
●撮影:2018年6月,岩手県
日本海側多雪地を中心に産する植物.茎が太いフキのような姿をしていて,芽生え後すぐに花を咲かせる.果実は紫色で少し甘い.雨に濡れると,花は薄っすらと透明になる.
私はキヌガサソウ・トガクシショウマ・シラネアオイと本種を合わせて日本海側四天王と呼んでいる.日本海側多雪地に固有でなおかつ世界中に似た植物が全くない種群です.
この中では最も分布が広いが,面白いことに西側にも(西限が大山付近),北側にも(サハリンまで分布),東側にも標高の下側にも全方向に分布が広い.三陸沿岸部では見たことないが,北上高地の高所,早池峰山や区界周辺ではおなじみの種である.
夏にブルーベリーのような青紫色の果実をつける。少し甘い。