シモツケコウホネ

シモツケコウホネ
Nuphar submersa

●撮影:2018年8月,栃木県日光市

●分布:栃木県の限られた用水路
●花期:6~10月

栃木県の限られた用水路にのみ生えるコウホネで,2005年に新種記載された.普通のコウホネと大きく異なるのは,葉は全て沈水葉で水上に出てくるのは花茎のみであること.沈水葉は普通のコウホネにもあるが,本種のそれは流れに適応するためか細長い点で異なっている.花の柱頭が紅色になる点は,オゼコウホネとよく似ている.

コウホネは普通はやや富栄養な止水に生える植物だが,本種は澄んでいて,しかも流れのある水域に分布するという,コウホネ類としては異様な生態をしている.普通ならバイカモでも生えていそうな環境だろうか.本種とコウホネとの雑種ナガレコウホネも知られていて,こちらも流水に生息する.

栃木県日光市の有名な観察地(*1)で出会うことができた.ここでは水路に沿って歩道が整備されており,簡単に観察することができる.絶滅危惧I類レベルの植物は正攻法で探しても到底見つからなことも多い.このように観光資源として見学できるようにしてくれると非常にありがたい.

[参考]
*1 http://nikkofan.jp/topics/topics.php?id=290


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