オオバナノエンレイソウ

オオバナノエンレイソウ
Trillium camschatcense

●撮影:2020年5月,岩手県盛岡市

●分布:北海道~本州北部
●花期:5~6月

北海道では大変著名な草花だが,岩手県や長野県あたりまで分布している.オオバナノエンレイソウは上向きに花をつけ,花弁(内花被片)に丸みがある.岩手のオオバナノエンレイソウは花弁(内花被片)があまり大きくないのでミヤマエンレイソウとの見分けが難しい.本種では雄蕊が細長く花糸の3倍の長さに達すること,子房に赤紫色になる部分があることがより確実な識別点である.やはり明らかに本種と分かる北海道産の花も見に行きたい.

北海道大学では本種の花を校章としており,構内でも群生がみられるらしい.岩手県の太平洋側では低地でミヤマエンレイソウ,北上高地では本種が見られる.

花弁にはやや丸みがあり,雄蕊は細長い.