クザカイタンポポ

クザカイタンポポ
Taraxacum kuzakaiense

●撮影:2020年6月13日,岩手県岩泉町

●分布:岩手県北上山地
●花期:4~5月

エゾタンポポに近縁な,北上山地に固有のタンポポ.舌状花の先端が黒く染まることが最大の特徴.ただし,この特徴は絶対ではないし,エゾタンポポでもしばしば黒くなる.和名は,岩手県宮古市・盛岡市境の区界(くざかい)高原で記録されたことに由来する.

キタカミヒョウタンボクを探しに行った北上山地北部の山で出会うことができた.登山口の牧草地にはセイヨウタンポポが咲き乱れていたが,本種は全くなかった.山中の尾根沿いの開けた草地に小群落があった.目当てのキタカミヒョウタンボクには登山口までの道路脇で見れてしまったので山に登るかどうか迷っていたが,本種に出会えたので登って良かった.

総苞片はエゾタンポポ等と同様に反り返らず,先端部の縁に毛がある.


キク目(Asterales) / 植物(Plants) / Top-page