シロシタホタルガ
Neochalcosia remota

●分布:北海道~九州
●成虫の出現時期:6~7月
●食餌植物:サワフタギ,クロミノニシゴリ,タンナサワフタギ

サワフタギ類をホストとする昼行性の蛾だが,ライトにもよく来る.自分は夜行性のせいか,まだ昼間に活動しているのに出くわしたことはない.一見黒地に白線だけのシンプルな模様だが、よく見ると瑠璃色の輝点が散りばめられており、星空のように美しい。残念ながら光りはしない。
ホタルガによく似ているが,本種では白線が前翅をすべて横切らず,内側(後側)で途切れるのが特徴.また前翅に青みがあったり,スリムだったりと,属が異なるだけあって一見して別種であることが分かる.
北海道や北東北には,より南方系のホタルガは分布していない.本種は,岩手県ではやや湿った環境の樹林帯で普通に見られる蛾.ホストのサワフタギは植物を見ない人にはあまり馴染みがないかもしれないが、全国の明るい雑木林などに普通に自生する落葉低木である。秋にシロシタホタルガの瑠璃色と同じような色の果実をつけるので、それを頼りに探してみると良い。

▲写真1:2019年7月,秋田県仙北市

▲写真2:2021年5月23日,岩手県奥州市


マダラガ科など (Zygaenidae)
昆虫類 (Insects)
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