回顧録(2019)

各年度に出会えて嬉しかった生き物を紹介します。

オレクギリンガ(2019年7月)

ライトトラップを初めて間もない頃、町内の標高1000mの高原でライトトラップをしてみました。初見の蛾が次々と飛来して、楽しすぎました。中でもハイライトだったのが本種。
ツシマトリノフンダマシ(2019年7月)

珍しいクモで、時々見つかってニュースになっている種でいつか出会うだろうかと思っていたが、まさか岩手県で出会うとは思わなかった。しかも、調査で海岸に地曳網をしにいったときに見つかったという変な出会い方をした。東北からの記録はないので、北限記録として報告させていただきました。
ギョウジャニンニク(2018年5月,岩手県宮古市)

岩手に移ってから,毎週のように山菜を取りに行っていましたが,ギョウジャニンニクだけはなかなかある場所を見つけられていませんでした.別の植物を目的に向かった宮古市の山中でやっと見つけられました.あまり認知されていないのか他に取っている人もいないようで,たくさん採取できました.食卓が潤いました.
イチヨウラン(2018年5月,岩手県宮古市)

ギョウジャニンニクを摘んだ後、県道を運転しているとき,ふと道端に初めて見るムラサキヤシオツツジが咲いていたので,撮影のために車を降りました.すると,すぐ足元に本種があるのを見つけました.この山域でも中々出会えません。撮影を終えて周囲を見回してみると,さらに大量にカケスの羽まで拾えてしまいました.嬉しいことは重なるものですね.
トガクシソウ(2018年6月)

岩手に移ってすぐ,今年の最大目標をこの植物に決めて情報収集を始めました.何か所も候補を用意していたのですが,呆気なく1か所目で見つけることができました.ブナ帯上部の急斜面に生えるという,噂通りの環境の場所でした.何年も憧れていた植物に会えてしばし見とれていました.次の日も山に登ろうと考えていたのですが,何だか燃え尽きてしまって登山口周辺まで行って朝起き上がることができませんでした.
ハマウツボ(2018年6月)

2度目の種差海岸、この海岸のベストシーズンはやはり6月でしょう。ニッコウキスゲ、ノハナショウブ、スカシユリ、アサツキ、ハマウフウロ、キリンソウと咲き乱れる花々に圧倒されながら、海岸草原を歩いて駐車場に戻るとふと目に入ったハマウツボ。憧れの植物で、本当にあるの!て現実味を感じませんでした。青森県内では比較的個体数が多いようです。
オオウメガサソウ(2018年6月)

トガクシソウを見た後は,次の目標が本種でした.茨城県で簡単に見れることは知っていたのですが,みんな見ている場所で見るのはちょっとくやしいものがあります.下北半島に本種の生育情報を見つけていってみると,大群生に出会うことができました.
この頃から移動する距離感というかスケジュールの詰め方がおかしくなり,前日から外灯めぐりをしつつ八戸まで行き,種差海岸と仏沼に寄って,その日のうちに大間と薬研温泉を通って,夜には八甲田で蛾を見て早朝までに秋田駒の登山口に行って登山、さらに翌日は森吉山に行ってするなんていう旅程を組んでしまったのでした.
バシクルモン(2018年7月、青森県)

不思議な名前の植物です。北海道と新潟県の産地が有名で青森県の産地はあまり詳しい情報がないのですが、少ない情報を基に自生地に辿り着けました。本種との出会いは推理して希少種を探すという現在の活動の先駆けになったかもしれません。写真は2021年に再度見に行った時のものです。
2019年に見た植物

5月


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