ウンモンスズメ
Callambulyx tatarinovii gabyae

蛾に興味を持つと,まず会いたくなる種の一つです.美しい淡い抹茶色,フォルムの格好良さなど蛾の魅力の多くを本種が持っています.
私が初めに出会ったのは,大阪のかつての有名採集地,箕面渓谷でした.蛾に興味を持ち始めてから,大学が近いこともあって夜回り第一のフィールドとなりました.その中のあるポイントでイボタガを見つけた数週間後,同じ場所で今度は憧れのウンモンスズメに出会うことができました.
渓谷沿いには至る所に常夜灯があり,渓谷沿いなので本種のホストであるケヤキも多く生育しているため,必然的な出会いであったかもしれません.それでも当時は大興奮したのを今でも覚えています.
ホストはケヤキやアキニレが知られています.都市部でも植栽されたケヤキを食べて出現します.東北,関東,関西いずれの地域においても低山に多い極めて普通種です.

▲写真1:


スズメガ科 (Sphingidae)
昆虫類 (Insects)
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