ノコギリスズメ
Laothoe amurensis amurensis

寒冷地系のスズメガで,中部地方以北に分布します.東北地方では7月中旬頃から8月にかけて出現します.ホストはドロノキやヤマナラシが知られています.
後翅をはみ出してとまる姿がかっこいい蛾です.同様のスズメガではエゾスズメも美しい種類ですが,本種はより渋い美しさになっています.単純な灰色ではなく,少し青みがかる灰色をしており,それに黄色いラインが入るので,高級感のある雰囲気になっています.
憧れのスズメガでしたが,2019年7月に岩手県宮古市のとある道の駅の外灯に飛来しているのを見ることができました.その他岩手県内では標高500m以上の渓流沿いや高原などで確認しています.秋田・青森でも同様にやや高所では普通にみられるようです.春~初夏にも出るようなのですが,個体数が少ないのか確認したことがありません.

▲写真1:2019年7月,岩手県宮古市


スズメガ科 (Sphingidae)
昆虫類 (Insects)
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