●分布：北海道～近畿地方
●花期：8～9月
冷温帯の湿地や農地周辺に見られるナス属の自生種．近縁のマルバノホロシは花がよく似ているが，葉がより細く，林縁などに生育する．また分布は関東以西とされており，北日本で出会えるのは本種．尾瀬は有名な自生地の一つで，オゼナスという異名もある．
写真のものは，つがる市内の水田地帯で出会った．農道から水路を挟む草地にイヌゴマ，アオモリアザミなどに混じって群生していた．さらに水路側にはシロバナサクラタデ，イボクサ，ドクゼリなどが見られた．湿地ほどではないものの湿り気味の明るい草地を好む植物のようだ．湿地に多いというが，どんな環境に生える植物なのかイマイチ知らなかったので，自生風景を初めて見ることができたので良かった．
▲写真1：2019年8月，青森県つがる市