●分布:世界中の熱帯域の砂浜海岸
●花期:
温暖な砂浜海岸に生育する海浜植物.日本での北限は大分県だが,もっと北まで流れ着いて成長することはあるが定着はしない.ヒルガオという名前だが,むしろアサガオなどに近いサツマイモ属の植物.種子は水に浮き,海流にのって分散することができる.数少ない汎世界的な植物で,大西洋を含む世界中の熱帯域で本種の群落がみられるという.英名はSeaside morning glory
2014年の3月,パラオ共和国の砂浜海岸で出会うことができた.パラオの陸上生物は,かつて日本人が持ち込んだという外来種を除けば,日本とは当然全く異なっている.しかし,砂浜海岸には本種の姿があった.さすが汎世界的なコスモポリタンといえる.異国で,知っている生物に出会うと安心感がある.
▲写真1:2014年3月,パラオ共和国