ベニバナヤマシャクヤク
Paeonia obovata

●分布:北海道~九州
●花期:6~7月

草原や疎林内に生えるボタン属の多年草。ヤマシャクヤクよりも花期が1か月ほど遅い。稀に本種の白花も見られるようなので注意したい。全国に分布するが、ヤマシャクヤクよりも数が少なく滅多に出会えない植物。美しい植物なので、残念ながら盗掘されることも少なくないようだ。反面、果実はとても毒々しい(写真3、4)。
宮城県の金華山は、本種があちこちに生えている驚きの島だ。鹿の食害がひどい島だが、本種は食べ残されてよく残っている。フェリーを降りてすぐの黄金山神社境内にも多数生えており、本種を最も簡単に見ることができる場所だろう。残念ながら海を挟んだ牡鹿半島では見つからなかったので、フェリーで島に渡る必要はありそうだ。
九州中部の山間部では、スギ植林の伐採地に出現することがあるようだ。写真1の場所も写真2~4の場所も両方とも植林の伐採地に生えていたものだ。

▲写真1:2022年6月11日、熊本県高森町

▲写真2:2022年6月18日、大分県由布市

▲写真3:2022年9月3日、大分県由布市

▲写真4:2022年9月3日、大分県由布市


ユキノシタ目 (Saxifragales)
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