●分布:本州~九州
●花期:4~5月
全国の山地の沢沿いなどの半日陰に生育する落葉低木.葉は柔らかく艶がある.もむとミカンとサンショウの中間のような独特の香りがする.臭いからクサギという名前だが,爽やかな香りで臭いとは思わない(ただし香りが強いのでしつこく感じる).雌雄異株で,写真の花は雄花.葉は2枚ずつ左右に互生する.このような付き方は珍しく,コクサギ型葉序という.他にはクロウメモドキやイソノキなど.コクサギにあまり関心がないので、ついついクロウメモドキ型葉序と言ってしまうことがある。
鹿が好まない植物であり,鹿密度が高い場所では本種は食べ残され,高密度に群生していることも多い.
▲写真1:2019年4月13日,神奈川県横浜市
▲写真2:2019年4月13日,神奈川県横浜市