ザイフリボク
Amelanchier asiatica

●分布:本州(岩手県以南)、四国、九州
●花期:4~5月

林縁などに生えるバラ科の落葉小高木。乾燥した立地を好み、九州では日当たりのよい岩場に稀にみられる 。しかし中国地方などでは林縁や溜池畔などに生育し、個体数も多い。瀬戸内側は明るく乾燥したアカマツ・コナラ林などが多く本種の生育に適しているのだろう。
本種の撮影にはちょっと苦労した。最初に見つけたのは九州のとある岩山にて。しかしこの日はカンカン照りの快晴日。別の目的であったツクシアケボノツツジやヒカゲツツジは日陰にある株もあったが、本種は岩場の明るい場所にだけ見られた。直射を浴びた植物は撮影しずらいが、白い花は特に綺麗に写らないのでこの時は少しだけ撮ってパスした。後日、帰省もかねて中国地方を旅した。中国自動車道沿いにかなりの数が見られ、降りた場所でもそこそこあったが、どれも微妙に背が高い!しかも、朝は雲が出ていたのにすぐに雲一つない快晴になってしまった、手元に花があればなんとかなるが、その後数日は直射日でまともに本種を写せず… 曇りになってくれた最終日、とあるダムの道路沿い岩場でやっと良い高さの株を見つけた。しかもちょうど道から岩場にわたることができて、やっと絶好の撮影株に出会えました。

▲写真1:2023年4月16日、広島県安芸太田市


バラ目 (Rosales)
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