オオフユイチゴ
Rubus pseudosieboldii

●分布:房総半島以西~九州
●花期:8~10月

オオフユイチゴは、ホウロクイチゴとフユイチゴの中間的な形態を示し、これらの雑種とも考えられている。
ホウロクイチゴはより大型で花期は春~初夏で花もより大きい。フユイチゴとの区別に悩んだが、茎に黄褐色の毛が多く、トゲが見られる。葉はフユイチゴのものよりかなり大きくホウロクイチゴと似た雰囲気があることから、写真のものはオオフユイチゴであると判断した。花も若干レース状に皺が寄っており、ホウロクイチゴに似た雰囲気を感じるし、初秋に咲くフユイチゴよりも花期が少し早いのも両種の中間的な季節になっているからではと感じた。しかし、葉の先端がやや尖ることなどフユイチゴ寄りの特徴もあり、これはオオフユイチゴの特徴とは一致しない。どちらの種の特徴を引き継ぐか、形質ごと、個体ごとにばらつくのかもしれない。

▲写真1:2022年7月30日、福岡県福岡市

▲写真2:2022年7月30日、福岡県福岡市


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