クロウメモドキ
Rhamnus japonica

●分布:北海道~九州
●花期:5~6月

湿地や樹林下に生育する落葉低木。初夏に開花するが、地味なうえに葉の基部につけるので意識していないと気づきにくい。葉は2枚ずつ互生する(コクサギ型葉序)。北日本のものは葉が大きく、変種エゾノクロウメモドキとされる。
岩手県内では、里山やダム周りの湿地などにたまに見られるがあまり多い樹木ではない。群生している場所も少ないが、奥州市のある里地や盛岡市の外山周辺ではまとまった数が見られる場所がある。これらの場所でも、周りの高木やつる植物に圧され、勢いのない株が多く今後を心配している。同じ環境では、イソノキやカラコギカエデ、ヤマウコギがよく見られる。
日本海側では、海岸草原背後の灌木林や砂質のカシワ、クロマツ林に混じって生えていることがある。不思議なことに、こちらの環境では湿地環境よりもむしろ乾燥気味の環境に見られることが多い。

▲写真1:2020年5月31日、岩手県宮古市、標高750 m

▲写真2:2020年5月25日、岩手県奥州市

▲写真3:2020年8月13日、岩手県盛岡市

▲写真4:2020年5月25日、岩手県奥州市

▲写真5:2020年5月25日、岩手県奥州市

▲写真6:2021年6月6日、秋田県男鹿市


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