ハマナス
Rosa rugosa

●分布:北海道~茨城・鳥取県の海岸草原
●花期:5~8月

北国の海岸を彩るバラの花.太平洋側では茨城県,日本海側では鳥取県まで広く分布している.個体数は,やはり本場である東北から北海道にかけてが多い.主な生育環境は砂浜海岸の草原.
国産のバラの中でもひと際大きい花を咲かせる.様々な自治体でシンボル的な花にもなっているが,名前を勘違いして”ハナマス”だと思っている人もいる.漢字では浜茄子または浜梨。由来には諸説あるようだ。果実は真夏に赤く実り,ローズヒップとして食用(果実酒、茶など)に利用することができるが,そのままでは酸っぱい.
岩手県では、主に砂浜の海浜植物群落で普通に見られる。岩手県では特異な生息環境として,北上高地の標高1,000m近い高原にも分布する。これはかつて海岸から内陸部に塩をはこんだ牛の糞に由来する個体群であると言われている。

▲写真1:2021年6月,青森県三沢市

▲写真2:2018年6月,岩手県宮古市


バラ目 (Rosales)
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