セリバオウレン
Coptis japonica var. dissecta

●分布:本州,四国
●花期:2~4月

山地の主に落葉樹林内に生えるオウレン属の植物.日本海側に生えるキクバオウレンに対して太平洋側や内陸部でも見られる.
キクバオウレンの葉は1回3出複葉で広いため菊の葉に似ているが,本変種では2回3出複葉のためより切れ込みが深いセリ類の葉に似た外見をしている.花の外側の長い部分は萼片で,短い部分が花弁である.花弁の枚数はキクバオウレンよりも多く,萼片は5~6個,花弁は8~10個とされる.
岩手県では,4月頃に内陸部の低山で花が見られる.セリバオウレンは落葉樹林に多い植物だが,早池峰山や薬師岳登山口のコメツガ・オオシラビソ林下でも見られる.

▲写真1:2020年3月、岩手県花巻市


キンポウゲ目 (Ranunculales)
植物 (Plants)
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