サンリンソウ
Anemone stolonifera

●分布:北海道、本州中部地方以北
●花期:4~5月

北海道~中部地方の山地~亜高山帯の沢沿いの明るい草地に生えるアネモネの仲間。アネモネの仲間としては花期が遅く、キクザキイチゲやニリンソウはすっかり枯れた6月頃が花期である。サンリンソウという名前だが、三輪の花がまとまって咲くということはあまりない。ニリンソウと異なり、葉の切れ込みが深く明瞭に3裂し、葉に葉柄がある点が特徴である。
私が本種を初めて見たのは、なんと8月中旬の入笠山だった。他にもこの時期に撮影した写真を紹介しているブログがあり、どうもこの場所では異常に遅く咲くことがあるようだ。
写真のものは、岩手県盛岡市のとある湖に流れ込む緩やかな小川沿いに群生していた。周辺にはクリンソウやオオハナウドも咲き乱れていて、まるで絵画のような美しい景観が広がっていた。岩手県内では、北上高地の早池峰以北でよく見られる。

▲写真1:2019年6月、岩手県盛岡市


キンポウゲ目 (Ranunculales)
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