ニリンソウ
Anemone flaccida

●分布:北海道~九州
●花期:4~5月

全国の山地の落葉樹林に生育するAnemone属の春植物.名前の通り,1本の茎から2輪の花茎がつくことが多い.開花期には,Anemone属に寄生するアネモネタマチャワンタケが発生していることがある.春植物であるため,夏には枯れてしまう.
東北地方では,例のごとく三陸ではやや少ないが標高1,000 m以下の山ならどこでもよく見られる.特に多雪地の沢沿いの平坦地には本種の大群落がみられ,眼福ものである.キクザキイチゲやカタクリよりもやや花期が遅れるが,共演する光景もしばしば見られる.
本種では、萼片が緑色に変異したものがしばしば見られ、ミドリニリンソウとも呼ばれる(写真2)。

▲写真1:2019年4月21日、岩手県花巻市

▲写真2:2022年5月24日、岩手県奥州市


キンポウゲ目 (Ranunculales)
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