ヒメキンポウゲ
Halerpestes kawakamii

●分布:青森?千葉県、秋田?福井県
●花期:6~8月

本州北部の限られた海岸付近の塩性湿地に生育するキンポウゲの仲間。変わった形態のキンポウゲで、花弁が異様に短い。切れ込みの浅い葉は、白馬岳や北極圏に産するクモマキンポウゲを彷彿とさせる。
青森県の塩性湿地や海岸では今も安定して見られる場所があるが、他の分布域での記録はきわめて少ない。岩手県内でも海岸沿いに複数記録があるが、現存不明とのこと。ということで、ほぼ上北地方の固有植物となっている。上北地方では北海道との共通種は多く存在するが、この地方特産の純粋な固有種は珍しい。
花期は割と長く、5~9月頃まで咲いている。八戸市の産地は数がきわめて少ないので花期に合わせるのが難しいが、個体数が多い上北地方の産地では夏期に行けば大体いつ行っても花を拝める。

▲写真1:2021年6月20日、青森県上北地方

▲写真2:2019年6月、青森県八戸市


キンポウゲ目 (Ranunculales)
植物 (Plants)
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