●分布：本州（山形・宮城県以西）、四国、九州、奄美、八重山
●花期：5～6月
山地の岩がちな尾根沿いなどに生える常緑小高木。花には萼辺や花弁がない。葉は輪生状につき、常緑。常緑の樹木が少ない環境に分布するので、冬にはよく目立つ。通常の被子植物がもつ道管をもたず仮道管をもつ植物。生育環境、花や葉の見た目、生理的特徴まで何もかも変な植物。分布も変で、南東北では多雪地の亜高山帯にも分布しているのに、西表島にも分布するとは信じられない。
九州山地では、岩場周りの樹林帯や深山の尾根沿いでよく目にする。しかし険しい立地に生える植物なので、花を目線の高さで見ることができる木を見つけるのは苦労しました。
▲写真1：2023年4月27日、熊本県八代市