オナガカンアオイ
Asarum minamitaniana

●分布:宮崎県
●花期:4月

宮崎県北部にのみ分布するカンアオイの仲間。四国には近縁のサカワサイシン、ホシザキカンアオイが分布しており、西に行くほど萼片が伸びていき、最終形態が本種である。萼片は長さ15 cmに達する。花は4月頃に咲く。珍奇な見た目から乱獲され、絶滅に瀕している。
冬、下見に来た時はカンアオイの葉がかなりたくさんあるのを確認して問題なく見れそうだと安心していたが、いざ春に訪れてみるとこの辺りでは普通種のマルミカンアオイばかり。焦りつつも探し続けるとわずかに本種も見つかって一安心。生育環境は林床がやや礫質なスギ植林内であった。そっとしておけば、そのうち普通種に戻ってくれるかもしれない。

▲写真1:2023年4月23日、宮崎県北部


コショウ目 (Piperales)
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