ウスヅマシャチホコ
Lophontosia cuculus

●分布:北海道,本州,九州の山地
●成虫の出現時期:6,8~9月
●食餌植物:ハルニレ,オヒョウ

山地性の小型のシャチホコガ.ホストは深い山に多いハルニレやオヒョウであるため,本州ではやや稀な種類.近縁のプライヤエグリシャチホコはかなりよく似ているが,本種では外横線と内横線の間にある濃色の帯が薄めであること,帯の間に横長の黒点がないことなどで識別できるとされている.しかし,かなり差異が微妙な個体も多いようで写真の個体もどちらの種類か悩んだ.
写真の個体は,5月末に立ち寄った高原内にあるコンビニに飛来していた.標高は500mほど,さらに近くに池があるのでそこにホストのハルニレがあったのかもしれない.ハルニレ食いの例に漏れず,岩手県内でもあまり多くは見られない.

▲写真1:2019年5月,岩手県八幡平市


シャチホコガ科 (Notodontidae)
昆虫類 (Insects)
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