タッタカモクメシャチホコ
Paracerura tattakana

●分布:宮城県以南~南西諸島
●成虫の出現時期:5~8月
●食餌植物:イイギリ

南東北以南に分布する大型のシャチホコガ.前翅前半に特徴的な灰色の太い帯があり,モクメシャチホコ類と見間違えることはない.頭部の黒点に青い色が付いているのは,ゴマフボクトウに似ている.ホストはイイギリという植物で,これは宮城県以南に分布する落葉高木.タッタカという変わった名前は,台湾にある立鷹峰に由来するらしい.
写真のものは,柏から岩手へ帰る途中の常磐道のPAに立ち寄った時に出会った.ずっと憧れていた蛾だったのだが,運が良いのか悪いのかちょうどマクロレンズを修理に預けたタイミングで初の出会いをしてしまった.食樹のイイギリは東日本では局所的で珍しい植物だが,温暖な福島県浜通りには結構分布しているらしい.
近年,青森県西部でも見つかっているらしい.確かに,深浦周辺をドライブすると,国道沿いにイイギリの木が点在しているのに気付いた.

▲写真1:2019年9月,福島県いわき市


シャチホコガ科 (Notodontidae)
昆虫類 (Insects)
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