セダカシャチホコ
Rabtala cristata
初夏~夏に現れる大きなシャチホコガです.どこでもよく見られるシャチホコガとしては最大種だと思います.ホストはコナラやミズナラなどのブナ科樹木が知られています.都市部では見たことはありませんが,山間ではきわめて普通種で広葉樹林であればどこにでもいるような種類です.分布域も広く,北海道から沖縄まで東アジア一帯に広く分布しているようです.
よく似た種類にアオセダカシャチホコがありますが,本種よりやや小さく前翅は青灰色を帯びており,色合いの印象が大きく異なるので識別は簡単です.
初夏の5月末~6月頃に広葉樹林に囲まれたポイントに蛾を探しにいくと,ほぼ必ず本種に出会います.岩手,山梨,大阪のいずれの樹林帯においても初夏によく見る蛾でした.
▲写真1:2019年6月,岩手県普代村
シャチホコガ科 (Notodontidae)
昆虫類 (Insects)
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