ツマモンキリガ
Imosca coreana

●分布:本州
●成虫の出現時期:6~9月
●食餌植物:シナノキ

特徴的な模様のアオイガの仲間.最初にツマグロキリガに出会ったときに本種かと思ったが,本種では前縁中央部の黒紋がより大きい.系統的にも結構違うので,見比べると間違うことはない.本種の分布は局所的で,新潟・秋田などの日本海側で記録が多い.岩手県内北上山地側では早池峰山の山麓地域で一度出会っただけ.
写真の個体は,秋田県男鹿市の海岸付近でライトトラップをすると飛来した.男鹿市をはじめ東北地方日本海側の岩礁海岸部にはシナノキ・カシワを主体とする海岸林が見られ,これらを寄主とする蛾が多産する.この日は雨を避けながら2か所でライトトラップを行ったが,両方の場所で1個体ずつ本種が飛来した.

▲写真1:2020年7月,秋田県男鹿市


ヤガ科3 (Noctuidae3)
昆虫類 (Insects)
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