マエモンコヤガ
Neustrotia japonica

●分布:本州~九州
●成虫の出現時期:5~9月
●食餌植物:カマツカ

前翅前縁の2対の褐色紋が特徴的なスジコヤガ亜科の蛾.高所には,ズミやリンゴを食餌植物とするよく似たウスチャマエモンコヤガという種が分布するが,本種のほうが前翅の地色が薄いため模様のキレがよく見える.またウスチャマエモンコヤガでは,亜外縁線は細い白線になり,前縁後ろ側の褐色紋は正三角形となる点で本種と異なる.
写真の個体は,大槌町のアカマツ,コナラ,ミズナラなどを主体とする樹林帯でライトトラップをすると飛来した.食餌植物のカマツカは,三陸エリアの樹林帯では林縁でやや普通に見られる樹木である.

▲写真1:2020年6月3日,岩手県大槌町


ヤガ科3 (Noctuidae3)
昆虫類 (Insects)
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