カラフトゴマケンモン
Panthea coenobita idae

山地の針葉樹林に現れる白黒のカラーリングが美しい蛾.モミ・カラマツを寄主とするので,やや高所に限られる.
まだ関西に住んでいた頃,車もあまり使っていなかったので,山地性の蛾はとても憧れでした.東京に用事があった際,長野県の標高1,000mほどの場所を夜に歩いてから翌日の高速バスで帰るという計画を立てました.長野県に降り立ってまず向かったコンビニに本種が降り立っているのを見つけることができました.白と黒の斑模様は,関西の低地ではあまり見られないカラーリングです.周辺には本種のホストであるカラマツの植林がありました.
東北では比較的稀な種で,亜高山帯でしか出会ったことがありません.おそらく植林されているカラマツはほとんど食べておらず,亜高山帯でアオモリトドマツをホストに細々と分布しているのではないでしょうか.

▲写真1:2015年6月,長野県富士見町


ヤガ科3 (Noctuidae3)
昆虫類 (Insects)
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