ハイイロセダカモクメ
Cucullia maculosa

●分布:北海道〜九州
●成虫の出現時期:8〜9月
●食餌植物:ヨモギ

珍しさと美しさを兼ね備えているため人気のあるCucullia属の一種。他の種と同じく、本種も鶏冠がよく目立つ。本種は本属でも最も普通種ではあるが、ギザギザとした独特な模様が美しく、セダカモクメらしい高貴さを備えている。良好な草原環境がなくても普通に見られる。
この写真は,山梨県の峠にある無人駅で撮影した.撮影時はセダカモクメの仲間はどんな場所で見られるのか見当もつかず,当面縁のないグループと思っていた.飛来した本種のカッコいい姿を見て,もしかしてこれが噂のセダカモクメ?とドキドキしつつ撮影した.その後もこの場所では何度か本種を見ている.安定して発生しているようだ.
岩手県内でも高所の草原だけでなく,郊外のコンビニでも確認している.個体数は多くないが,毎年何度かは見かける種だ.幼虫は食草であるヨモギの花穂によく似ている(写真2)。

▲写真1:2015年8月、山梨県大月市

▲写真2:2019年10月、岩手県花巻市


ヤガ科3 (Noctuidae3)
昆虫類 (Insects)
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