ハイイロハガタヨトウ
Meganephria cinerea

●分布:本州・九州の深山
●成虫の出現時期:10月
●食餌植物:ハルニレ・オヒョウ

山地の深秋に出現する秋キリガ。ホストであるハルニレ、オヒョウは本州では深山に生育する植物で、多く見られる場所は限られている。ハルニレ食いの種では珍しく、北海道には分布しない。
同じ環境・時期に見られるミドリハガタヨトウによく似ているが、前翅後縁の白い模様や緑色の模様の入り方の違いによって見分けられる。擦れた個体は緑色の斑紋がよく見えないことも多く、ミドリハガタヨトウの傷んだ個体と間違えることもある。
岩手県では、北上高地を中心に広く分布するが数は少ないようで、ハルニレの多い地域でも中々狙って出会えない。2019年の秋は、本種を目標にライトトラップを行うと、擦れた個体が1匹だけ飛来した。その後2018年秋の写真を見返すと、既に新鮮な本種を撮影していたことに気づいた。

▲写真1:2018年10月,岩手県宮古市

▲写真2:2019年10月、岩手県大槌町土坂峠


ヤガ科3 (Noctuidae3)
昆虫類 (Insects)
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