ダイセンセダカモクメ
Cucullia mandschuriae

●分布:東北以南
●成虫の出現時期:8月
●食餌植物:ノコンギク,ユウガギク

東北地方以南の良好な大草原に生息するセダカモクメの仲間。東北地方においては秋田県のみから知られる。秋田県の産地周辺は、近年は良好な草原が局所的にしか残っておらず、今後の存続が心配なところだ。
珍品であるがゆえに魅力的に感じてしまうのだが、セダカモクメ類特有のスタイリッシュな美しさには欠ける。特徴的な模様は前翅の白い条線ぐらいで、セダカモクメ属の中では最も地味な種かもしれない。ギンモンセダカモクメよりも生息地が少ないので、レア度ではギンモン以上アオモンギン以下と思われる。
ギンモンセダカモクメを同時に狙いたくて8月中旬に秋田県でライトトラップを行ったが、本種のほうが出現時期が半月ほど早く、既に擦れた個体が多かった(写真2、写真3)。当地では、8月10日前後が出現のピークとして知られている。福岡県では8月末くらいに新鮮な個体が多く見られた(写真1)。

▲写真1:2022年8月29日、福岡県

▲写真2:2020年8月22日、秋田県南部

▲写真3:2020年8月22日、秋田県南部


ヤガ科3 (Noctuidae3)
昆虫類 (Insects)
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