ベニスジアツバ
Phytometra amata

●分布:本州〜九州
●成虫の出現時期:6〜9月

美しい草原性の小型アツバ。とまっていると1 cmにも満たない。秋田県名物ババヘラアイスを彷彿とさせる薄桃色とクリーム色の組み合わせが大変美しい。撮影当時、ネット上に日本産個体の他の生体写真はなく、近年では中々の珍品だと思われる。
ちなみに、日本の蛾(学研,2020)では誤ってキンスジアツバの写真が掲載されてしまっている。個人的に推しの蛾なのでとても残念だが、このページで推していきたい。
写真の個体は,海岸付近のトンネル内の常夜灯に飛来していた.付近は,震災後に更地になって植生が薄い荒地も多く,草原性の本種の生息に適した環境が残っていたのかもしれない.
憧れの蛾の一つだったが,岩手県内ではもともと産地が少ない上に近年の記録がなく,ほとんど諦めかけていた.久々に,見つけた時に声が出るほど嬉しかった種だ.かつて付近の峠に記録があったが,何とかまだ生き残っていたようだ.
新天地の九州でも、野焼きによって維持されている草原付近でのライトトラップに飛来した。こちらでは、比較的多いようだ。

▲写真1:2020年8月18日、岩手県釜石市

▲写真2:2022年6月4日、熊本県西原村


ヤガ科1 (Noctuidae1)
昆虫類 (Insects)
Home