●分布:東北~中部地方
●花期:6~9月
湿原や湿った草地に生育する大型のアカバナ.背丈は1 mを超すこともあり,他のアカバナ類が膝丈くらいの高さしかないのにに比べると随分と大きい.花も直径1~2 cmほどと大きい.花色は他の種よりも鮮やかである.花柱の先端が明瞭に4裂することが大きな特徴.
局地的な種で,絶滅危惧Ⅱ類に選定されている.青森県や長野県には比較的産地が多いらしい.青森県では県のレッドリストにも入っておらず,ポテンシャルを感じさせられる.
岩手県大槌町でも震災後に生じた湿地に分布が確認されたが,私が大槌に移った頃には遷移が進んで見られなくなってしまった.世界的には,ユーラシア大陸に広く分布が知られている.
写真の花は,青森市の湿地にて出会った.この湿地に来たのはある希少なトンボに出会うためであったが,そちらには出会えなかった.代わりに,本種やフジバカマの群生が見れたので良かった。
▲写真1:2020年8月10日,青森県青森市