タカネスミレ
Viola crassa subsp. crassa

●分布:奥羽山地の高山帯
●花期:6月

奥羽山地高山帯の礫地に生育する黄色いスミレ.クモマスミレやヤツガタケキスミレなどは亜種とされる.葉は腎心形で,厚みがある.
本亜種の主な分布域は秋田駒ヶ岳と岩手山で,周辺の山に少し分布する.雪解けの早い稜線に生育するので花期は早く、6月中には終わってしまう。写真は6月28日に撮影したものだが,花期終盤で綺麗な花はほとんど見つからなかった.本種の鑑賞のためには,6月20日頃までには現地へ向かいたい.
秋田駒ヶ岳では大焼砂,焼森といわれる砂礫地に大群落がある.厳しい風衝と動き回る石のために生育できる植物が少ない環境だが,そのような環境に適応した本種やコマクサ,イワテハタザオ,イワテトウキが多数生えている.

▲写真1:2020年6月28日、秋田駒ヶ岳


キントラノオ目 (Malpighiales)
植物 (Plants)
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