オオタチツボスミレ
Viola kusanoana

●分布:北海道~九州
●花期:4~6月

日本海側多雪地の湿った場所に多いスミレで,低山から深い山まで幅広く見られる.花が咲いている頃から葉がたくさん茂っているのが本種の大きな特徴.なので慣れると写真に小さく映り込んでいるだけでも本種と分かる.葉はやや大きめのハート形で薄い.
花の色は他の種よりもやや赤めなようだが,天候が違うと区別が難しくなるほどの微妙な違い.花の紫色の筋は細かい.
花の付き方は他の種と大きく異なっていて,茎の途中から花茎が伸びているのが本種ならではの大きな特徴.距が白いことも本種の特徴だが, これはタチツボスミレと雑種になっていると紫色になる(ムラカミタチツボスミレ).
写真のものは山形県の月山麓で見つけた.スミレサイシンと本種が混生していたが,2種をよく見比べると花は似ているが,花茎の付き方が全く違う!ふむふむこう見分けていくのか,と違いが分かってくると楽しいスミレ入門でした.
写真2のものはオオタチツボスミレっぽいが距が紫色。これがタチツボスミレとの雑種ムラカミタチツボスミレというやつだろうか。

▲写真1:2019年6月、山形県月山麓

▲写真2:2019年5月、山形県鶴岡市


キントラノオ目 (Malpighiales)
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