●分布:北海道~近畿地方の日本海側
●花期:4~8月
日本海側の多雪地に多いスミレ。三陸などの太平洋側には変種のフチゲオオバキスミレが見られるが、こちらは群生しないことやつぼみが紫色であることなどで見分けられる。生息環境も本種では水しぶきを浴びるような沢沿いに群生しているのに対して、フチゲオオバキスミレは尾根沿いの林床にも多いという違いがある。
花期が長いのは、雪の多い地域に分布するので雪解けのタイミングによってかなり花のタイミングにバラツキが生じてしまうからでしょう。写真のものは、月山麓ブナ林内の遊歩道で撮影しました。まだ雪が薄く残る沢沿いで群生の規模は小さかったが、すぐ裏には雪解け水が勢いよく流れる沢があり、水しぶきに葉を濡らしてすくすくと育っていた。
▲写真1:2019年6月、山形県月山麓