コウライトモエソウ
Hypericum ascyron var. longistylum

●分布:九州
●花期:8月

九州のトモエソウは大陸性の変種とされ、コウライトモエソウと呼ばれる。別名はオオトモエソウで、その名の通り園芸種かと思うほど花が大きく直径10 cmに達する。それほど花が大きくないものを見ることもあり、九州のものが全てコウライトモエソウなのか、トモエソウもあるのかはよく分からない。
明るい草原や湿地に生える他、阿蘇・くじゅう周辺では植林の伐採地にもしばしば出現するようで、私も何か所か伐採地に出ている自生地を知っている。完全に自然林化するよりは、伐採が時々生じる植林のほうが、本種のような草原性の植物にとっては良いのかもしれない。もちろん、草原のまま維持できるのがベストではあるのだが。

▲写真1:2022年8月13日、大分県九重町


キントラノオ目 (Malpighiales)
植物 (Plants)
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